区制30周年記念基調講演として上野泰氏(ランドスケープデザイナー)の講演が行われ
ハレバレ会有志で参加しました。 michi記

日時 2024年7月6日 土曜日14:30~16:00
場所 都筑公会堂 ホール
始めに紹介者は上野先生を港北ニュータウンの計画・設計を担った人、
身近な物ではせせらぎ橋、鴨池公園橋、御影橋やスキップ広場の設計者と紹介。
上野氏の話から
「脳は古い体験に上書きして行くので」(昔のことは定かではない)と前置きしながら
昭和13年生まれで戦中を知っているし、戦後の復興期も生きることで精いっぱいの体験もしている。
そのような時代背景がある中、なぜこの都市計画という仕事を選んだのか・・
あまり理由はなく自然とそのような流れだった、とのお話でした。
都市とは何か、都市の骨格とは?
戦時中、上野の不忍池が食料調達のための水田になったことなど映像パネルで説明がありました。
「大規模なニュータウン計画、都市計画等に携わってきたが、都市の方向性はどんな形へ向かうのか。
都市自体どんどん巨大化してきた。都市が巨大化して行くと(レンコンのように)中に空洞ができてそこに都市的でないものが入り込む図式ができる。(パネル表示)これからはそのような時代。ある意味江戸のまちに向かう・・・キーワードがスモールパワー、スモールターゲットを都市は目指して行くことになるだろう。」都市は生命体との言葉もありました。「混ぜご飯的」「大きな田舎」の言葉もありました。
港北NTのような巨大なエリア、固有の地形を持った地を私たちが住める地の形にするのには盛り土切り土がどうしても必要だが、あらゆる局面で原風景は最大限残す努力をしている。「実際の都市計画は分業です」ともおっしゃっていました。
上野氏が学生時代から持っているプラン、そこから思考錯誤を経て発展し「緑道」という概念にたどり着いた結果としての港北ニュータウンの街だと感じました。
出席者の緑道への関心は高く質問は時間が足りなくなる程でした。以下Q&A
Q荏田南小学校の土谷先生が質問に立ち「ハレバレ会の方達に緑道を案内願い歩いた。さらに子供たちの理解を深めるために何が必要か。
A 「たくさんのイベントを通してこの場所への関心を深めること」
Q 緑道をいつも散歩しているが繋がっていない部分がある。なぜ?又これからつながる可能性はあるか。
A「区画整理の都合の中で接続できなかった。今からでも行政上できなくても住民の働きかけ で機能的にはできるのではないか」
Q 港北ニュータウンができて40年余り。やりたかったけどできなかったことは?
A 設計手法の話になるが既存集落の上に新住居群を重ねるという手段で新しい街をつくってみたい
最後に上野氏から、ここに住んでいる方々への要望として「緑道で人に会ったらあいさつをして欲しい」をいただきました。会場全体深くうなずいていると感じました。
なお、去年4月にハレバレ会主催、歴博で行った上野氏の講義は、録音から文字起こしをし「つづき緑道ものがたり」と題して冊子を発行することになりました。
ハレバレ会有志で参加しました。 michi記

日時 2024年7月6日 土曜日14:30~16:00
場所 都筑公会堂 ホール
始めに紹介者は上野先生を港北ニュータウンの計画・設計を担った人、
身近な物ではせせらぎ橋、鴨池公園橋、御影橋やスキップ広場の設計者と紹介。
上野氏の話から
「脳は古い体験に上書きして行くので」(昔のことは定かではない)と前置きしながら
昭和13年生まれで戦中を知っているし、戦後の復興期も生きることで精いっぱいの体験もしている。
そのような時代背景がある中、なぜこの都市計画という仕事を選んだのか・・
あまり理由はなく自然とそのような流れだった、とのお話でした。
都市とは何か、都市の骨格とは?
戦時中、上野の不忍池が食料調達のための水田になったことなど映像パネルで説明がありました。
「大規模なニュータウン計画、都市計画等に携わってきたが、都市の方向性はどんな形へ向かうのか。
都市自体どんどん巨大化してきた。都市が巨大化して行くと(レンコンのように)中に空洞ができてそこに都市的でないものが入り込む図式ができる。(パネル表示)これからはそのような時代。ある意味江戸のまちに向かう・・・キーワードがスモールパワー、スモールターゲットを都市は目指して行くことになるだろう。」都市は生命体との言葉もありました。「混ぜご飯的」「大きな田舎」の言葉もありました。
港北NTのような巨大なエリア、固有の地形を持った地を私たちが住める地の形にするのには盛り土切り土がどうしても必要だが、あらゆる局面で原風景は最大限残す努力をしている。「実際の都市計画は分業です」ともおっしゃっていました。
上野氏が学生時代から持っているプラン、そこから思考錯誤を経て発展し「緑道」という概念にたどり着いた結果としての港北ニュータウンの街だと感じました。
出席者の緑道への関心は高く質問は時間が足りなくなる程でした。以下Q&A
Q荏田南小学校の土谷先生が質問に立ち「ハレバレ会の方達に緑道を案内願い歩いた。さらに子供たちの理解を深めるために何が必要か。
A 「たくさんのイベントを通してこの場所への関心を深めること」
Q 緑道をいつも散歩しているが繋がっていない部分がある。なぜ?又これからつながる可能性はあるか。
A「区画整理の都合の中で接続できなかった。今からでも行政上できなくても住民の働きかけ で機能的にはできるのではないか」
Q 港北ニュータウンができて40年余り。やりたかったけどできなかったことは?
A 設計手法の話になるが既存集落の上に新住居群を重ねるという手段で新しい街をつくってみたい
最後に上野氏から、ここに住んでいる方々への要望として「緑道で人に会ったらあいさつをして欲しい」をいただきました。会場全体深くうなずいていると感じました。
なお、去年4月にハレバレ会主催、歴博で行った上野氏の講義は、録音から文字起こしをし「つづき緑道ものがたり」と題して冊子を発行することになりました。
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